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U-NEXTは「HBO」「HBO Maxオリジナル」の見放題独占配信を発表しました

2021年3月30日、U-NEXTは米ワーナーメディアとのパートナーシップ契約を発表。HBOおよびHBO Maxオリジナルの新作を定額見放題(SVOD)で独占配信する旨を発表しました。本記事では、その記者発表の内容をサマリーにし、今後U-NEXTが描く2つの事業戦略と、HBOとの取り組みについてお伝えします。

記者発表では、最初に「動画配信を取り巻く市場」のお話をした上で、「U-NEXTの戦略」、その中での「HBOとの提携詳細」という流れで展開いたしました。

動画配信市場の現在地

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U-NEXT広報・佐野:はじめに、動画配信市場を取り巻く環境についてお話させていただきます。

ご存知のとおり、動画配信市場は右肩上がりに推移し、2025年には6,500億円を突破すると予測されております。実際、映画の興行収入やパッケージの売上と比較しても、動画配信市場の売上は上回っており、配信がエンタメを楽しむメインサービスになっていることをおわかりいただけると思います。

一方、日本の動画配信サービスは非常に多くのプレーヤーが存在しております。グローバルサービスはもちろん、テレビ局系、キャリア系......数多くのサービスがしのぎを削る中、U-NEXTは立ち上げ当初より独立サービスとして展開してまいりました。

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その中、2020年の売上を見ると、U-NEXTはNetflix、Amazonプライム・ビデオに続く3位。国内勢としてはNo.1にまで至りました。実際、U-NEXTの有料会員数は2020年の8月時点で、200万人を突破。それまでも堅調に右肩上がりで推移しておりましたが、200万を突破しさらに増加傾向になっております。

他方で、長年日本のエンタメ産業を支えてきたレンタル市場は、残念ながら年々減少傾向にあります。日本はパッケージ市場がまだ残っている数少ない国ではありますが、フィジカルからデジタルへのシフトがいよいよ強まっていると言えるでしょう。

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最近では一人あたりの「動画配信サービス利用数」も増加傾向にあります。実際U-NEXTのお客様に関しても、U-NEXT以外のサービスをご利用されている方も多く、市場調査でも1.7サービスを使われているという結果が出ております。アメリカでは平均3サービスを利用しているという結果もあるように、今後この傾向はさらに強まると考えらます。

一方、動画配信サービスが一定の市民権を得た中で、まだ利用したことがないお客様も非常にお多いということもわかりました。あるアンケートでは、現状7割の方が「動画配信サービスを利用していない」と回答しています。

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これら「エンタメ市場を支えてきたレンタル店の閉店」や「動画配信サービスの平均利用数増加」、「まだ利用したことがない方が多くいらっしゃる」ことからも、動画配信市場はまだまだ伸びる余地があると考えております。

U-NEXTを表す7つの特徴

佐野:さてここで、あらためてU-NEXTの特徴についてご紹介させていただきます。

U-NEXTは月額2189円(税込)のプランを展開しております。このプランには、見放題のサービスと、最新映画や電子書籍を購入できる1200円分のポイントがセットになっています。

U-NEXTの特徴について、7つご紹介させていただきます。

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1つ目は、圧倒的な品揃え。こちらのグラフをご覧いただくとわかるとおり、U-NEXTの配信本数は非常に多く、特に、映画、アニメ、韓流ドラマの中で、他のサービスと比べてもNo.1の作品数を誇っております。

2つ目は、TVOD(Transactional Video On Demand:都度課金型動画配信)とSVOD(Subscription Video on Demand:定額制動画配信)のハイブリッドという点。通常、特に映画作品などは劇場公開のあとに、TVODが先に解禁され、そのあとSVODが続く形になっています。我々はまだSVODでは解禁されていない最新作もご提供したいという思いから、SVODとTVODを組み合わせた、ハイブリッドのサービスを展開してまいりました。

3つ目は、雑誌114誌が読み放題という点。電子書籍は都度課金となりますが、雑誌は読み放題でお楽しみいただけます。

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4つ目は、動画配信サービスながら、ビデオのみならず電子書籍を配信している点。たとえばこれまでの場合、お客様がアニメを見た後に、原作のマンガを読みたいと思うと、別のサービスを利用する必要がありました。

U-NEXTの場合、同一サービス内で、ビデオの作品詳細ページから、マンガの作品ページへもシームレスに遷移できます。メディアごとにサービスが分断されるのではなく、作品軸で楽しめるサービスとなっております。

5つ目は、いつでも最大40%ポイントを還元している点。たとえば、マンガ『鬼滅の刃』全23巻を購入いただくと1万円以上の金額になりますが、U-NEXTではうち4000円弱がポイントで戻ってまいります。電子書籍をお安く、お得に楽しめるのも大きな特徴です。

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6つ目は、5つのシネマコンプレックスとポイント提携をしている点。プランに付帯する1,200ポイントは映画チケットの割引に利用いただくことも可能です。

7つ目は、テレビへの対応。大画面でU-NEXTを楽しんでいただきたいという思いから、U-NEXTは各社のテレビリモコンに「U-NEXTボタン」を設置していただいております。主要メーカーすべてで搭載予定で、より気軽にお楽しみいただけるようになっております。

以上、U-NEXTの特徴のご説明を終わらせていただきます。続きまして、株式会社U-NEXT代表取締役の堤天心より、U-NEXTの戦略について、プレゼンテーションをさせていただきます。

オールインワン・エンターテイメントとONLY ONの2軸

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U-NEXT代表・堤:株式会社U-NEXT代表取締役社長の堤と申します。本日はお忙しい中、このような場にお集まりいただき誠にありがとうございます。

私からは、U-NEXTの今後の戦略をご説明させていただきます。

さきほどご紹介した特徴にもありましたが、我々は今まで「作品の品揃え」もしくは「扱うジャンルの多様性」という「圧倒的なカバレッジ」にこの数年間注力してまいりました。ユーザーからも「他社にない古い映画の名作があるよね」「俳優さんで検索すると、いろんな作品がヒットする」といった声をいただくなど、品揃えに一定の評価をいただいています。その結果が200万人という数字にもつながったと感じています。

それを踏まえ、我々はこれから2つの軸を持ち事業を展開していこうと考えています。

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1つが、資料左上の「オールインワン・エンターテイメント戦略」。ビデオのみならず多様な媒体をまぜ、新しいエンタメ体験をつくっていこうという方向性です。

もう1つが、右上の「ONLY ON戦略」。本日の発表内容でもありますが、「ここでしか見られない作品」「ここでしか体験できないコンテンツ」を、しっかりと打ち出していくものです。

それぞれご説明いたします。まずは、「オールインワン・エンターテイメント戦略」。これはまだプロトタイプですが、目指す世界観を示す上でモックアップのデザインをご紹介させていただいております。

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ビデオのみならず、ブック、そして音楽、ライブまで含めたデジタルエンターテイメントを1つのアプリ、1つのアカウントでシームレスにお楽しみいただける。そういったプロダクトの方向性を目指しております。

具体的な利用シーンを挙げると、たとえば、1つの作品やIPを軸に映像のみならず原作、もしくは主題歌も楽しむ。または、マルチな活躍をされているアーティストさんを検索したときに、曲、ライブ、その方が出演・演出されている映像作品まで楽しんでいく。今までバラバラに存在していたサービスを、一カ所につなげることで、ユーザーの利便性、あるいは新しいコンテンツの体験、出会いを促進できるのではないかと考えております。

すでに先行して書籍と映像を統合しましたが、その結果も数字に表れてきています。映像を楽しんでいたお客様が、そのままマンガ、原作、小説等々へと遷移する流れが、着実に増えてきている。書籍の売上も2年間で5.7倍まで伸び、読む体験と、映像作品を楽しむ体験は確実につながりつつあると感じています。

また、こうした体験をしているユーザーほど、エンゲージメントが高いという傾向も出ています。ゆえに、「オールインワン・エンターテイメント戦略」は今後さらに強化していきたいと考えております。

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詳細はあらためてご案内いたしますが、今年〜来年にかけては音楽領域も同じアプリ内で楽しめるようアップデートを予定しています。すでに昨年の夏からは、ライブ配信にも取り組んでおりますが、ここに過去のライブ映像や音楽のストリーミングも含め、音楽体験のすべてを統合。ビデオ、ブック、音楽。かつ、見放題、読み放題、聴き放題、都度課金も組み合わせ、多様なエンターテイメントを1つのサービス内で提供できる状態を目指していきます。

少し目線を変えてみると、このオールインワン・エンターテイメント戦略は権利者の方々にとっても意味があるものだと感じております。IPをお持ちの方であれば、同じIPで映像化したり、イベントを展開したり、グッズを作ったり......といった、ある種のメディアミックスがU-NEXT上で可能になっていく。これは、権利者の方々もしくはIPホルダーの方々から見ても価値ある場になると考えております。

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そして、もう1つが「ONLY ON戦略」です。特に2021年から動きを強めていくのがこの分野となります。すでに昨年から、アジアコンテンツを中心にU-NEXTの独占配信やプレミアム作品を展開して参りました。今年2月には米ViacomCBSとの独占ライセンス契約も発表。アメリカのSHOWTIME社のプレミアムドラマを6作品、日本において独占提供を始めています。

今後、この動画配信事業の競争の中で、「品揃え」と「ならではのコンテンツ」は確実に勝負の軸になる。その中、プレミアムな作品群を多様なジャンルで打ち出すためにとり組んでいるのがONLY ON戦略です。

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本日はその中でも最大の目玉になるであろう、ワーナーメディア様との新たな取り組みを、COOの本多からご案内いたします。私からは以上です。

圧倒的な製作費に著名人も起用『クオリティのHBO』

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U-NEXT COO・本多:本日はお忙しい中、ありがとうございます。私からは、当社がワーナーメディアと締結に至りました、HBO、HBO Maxオリジナル作品を含む、SVOD独占包括契約についてご案内いたします。

申し遅れましたが、私、U-NEXTでコンテンツの責任者・COOを担当しております、本多利彦と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

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はじめに、今回ライセンスさせていただくHBOについて紹介いたします。ご存知の方も多いかも知れませんが、HBOはアメリカで最も歴史のある有料放送チャンネルです。その社名は、ホームボックスオフィス(Home Box Office)、つまりご家庭に映画のボックスオフィスを持ってくるという意味で名付けられたと言われております。

編集注:ボックスオフィスとは、映画のチケットを売るための小さな部屋=映画のチケット売り場、を意味します。

現在では「良質なドラマのHBO」「映画並のスケールで制作するクオリティのHBO」として、世界中に展開。エンターテイメント領域の中でもいち早く世界を見据え拡大してきた国際チャンネルブランドでもあります。その契約数も世界78カ国で1億4200万世帯以上にものぼります。

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「クオリティのHBO」と言われる理由は何か。ここでは3つの点をご紹介しましょう。

1つ目は、映画並のスケールの製作費。これはハリウッドエンターテイメント系のサイトをご参照いただくと、様々な評論がヒットし、桁外れの数字が目に入るかと思います。最近私が見た情報では、HBOとBBCが組んだテレビシリーズ『ダークマテリアルズ』の製作費は55〜70億円。これはイギリステレビ史上最高額と言われています。

さらには、高額な製作費をかけるドラマ、1話の製作費が10億円以上のランキングなどにもHBO作品は必ず入っています。そして、こうした数字が注目される以前からHBOは製作費をしっかりとかけ、迫力のある作品を生み出してきました。たとえばトム・ハンクスとスピルバーグが組んで世界でリリースした『ザ・パシフィック』は、総製作費に200億円以上も費やしたことでも知られています。

2つ目は、報道コードや表現に縛られない映像芸術の追求です。有料放送ゆえにスポンサーの枠にしばられないため、クリエイターを尊重し、表現の自由をもって映像芸術を追求できる。これはHBOが昔から貫いてきた姿勢です。

3つ目は、練り込まれた脚本です。アメリカの制作スタジオでは、一般的に一人の脚本家がすべてを書くわけではありません。常に大人数のブレーンで脚本を作り、秀逸な脚本を映像化するために、多額の製作費が注ぎ込まれる。その最高峰がHBOです。

こうした、究極のドラマ制作の環境はクリエイターやタレントも魅了してきました。スティーブン・スピルバーグ、マーティン・スコセッシ、J.J.エイブラムスといった、世界のヒットメーカーとも協業。映画の尺では収まりきらないストーリーを、ドラマという自由なキャンパスに妥協なくつくり、世界に発信し続けてきました。

とくに世界観の構築が重要な未来・歴史的な作品や、リアリティが求められる戦闘アクションなど、クオリティの追求が求められる制作の現場で、HBOは巨匠たちに愛されてきたと言われています。

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また、各種映像作品の賞にも例年ノミネート・受賞者として名を連ねております。たとえばTV版のアカデミー賞と言われるエミー賞では、昨年Netflixとの間で受賞を争い、HBOの『ウォッチメン』は最多11冠に輝きました。また、HBOはドラマだけなく、映画の製作もおこなっており、とくにドキュメンタリー映画では、多くのアカデミー賞も受賞しています。

HBOの歴史で積み上げた1000を超える作品を、U-NEXTで

本多:では、今回のご契約を通じて日本で何が起こるのか。

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まずは、HBO、HBO Maxオリジナルの新作を含む、SVODの独占配信です。HBOが製作、発表する新作TVシリーズ、歴史に残した名作、大ヒット作品を何百時間と含むライブラリコレクション、アカデミー賞を受賞するドキュメンタリー映画の数々……。

さらには、現在ワーナーメディアが北米で注力するプラットホーム『HBO Max』で発表されているオリジナルのTVシリーズ。これらすべてを、日本において独占で見放題配信をおこないます。今回は包括契約ですので、新作も我々が日本語版を制作し、続々と発表いたします。

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特に『HBO Max』は昨年5月に北米で発表されてから、コンテンツの注目度も高い。こちらにあげただけでも、リドリー・スコットの監督最新作、日本でもファッション誌を中心に一世を風靡した『ゴシップガール』のリブート作品、さらにはDCコミックのフランチャイズシリーズも発表されております。こういった世界のエンターテイメントニュースを賑わせる作品を、日本ではU-NEXTがお届けして参ります。

加えて、HBOの作品は、現在まで発表された中でも相当な数のシーズン数やジャンルがございます。歴史をさかのぼり、日本でも親しまれてきた数多くのコレクションも、もちろんご提供してまいります。『ザ・パシフィック』、アル・パチーノとメリル・ストリープ主演の『エンジェルス・イン・アメリカ』、歴史超大作『ローマ』など。ご満足いただける作品数を、お届けいたします。

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また、4月1日の皮切りに合わせてご紹介しているドラマ『レイズド・バイ・ウルブス』、ドキュメンタリー映画『タイガー』を皮切りに、日本の皆様に喜んでいただける新作TVシリーズも、アメリカの発表から最速でお届けできるよう努めてまいります。歴史ミュータントアクション『The Nevers』、スピルバーグの最新作『Oslo』なども、これから展開を進めて参ります。

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最後に、当社のもう1つの大事な特徴をご紹介します。それは、人気声優を起用した吹き替え版。昨年ソニー・ピクチャーズ様と発表させていただいたU-NEXTオリジナルシリーズ『アレックス・ライダー』をはじめ、当社でも積極的に日本語吹き替え版のプロデュースをおこなってまいりました。

今まで洋画を見慣れた方から若い方まで、広い世代に喜んでいただける吹き替えを当社でプロデュースしていきます。人気声優の起用はもちろん、これまで海外TVシリーズには出演されていなかった方のキャスティングを含め、積極的に企画してまいります。

今回のHBO、HBO Maxの発表は、もしかするとサプライズのように感じた方々もいらっしゃるかもしれません。しかし、我々は配信市場が拡大する中、長年の経験とコンテンツ、技術、パートナーとの連携を重視しながら、虎視眈々と準備をしてまいりました。

U-NEXTは引き続き、加入者の皆様一人ひとりに、最高の時間を配信することをお約束しながら、次のステージへと進んでまいります。どうぞご期待ください。




株式会社U-NEXTのコーポレートnoteです。 https://www.unext.co.jp/